PSAが高いと言われたのですが
近年、健康診断、人間ドック、かかりつけの先生のところでの検査など、PSAをチェックする機会が増えていますが、しばしば今回のように「PSAが高い」と指摘されることがあります。
PSAが高い場合に考えられる疾患は①前立腺癌、②前立腺肥大症、③前立腺炎、などがあります。PSAは高いほど前立腺癌の可能性は高くなりますが、前立腺癌だけで高くなるのではないということです。
前立腺肥大症や炎症で上昇している場合もありますので、専門家の判断が必要となります。
PSAが高い場合の検査について
一般的にはPSAをもう一度測定し、値の変動があるかみることが多いです。
その他に、
・尿検査:前立腺に炎症があるかどうか
・直腸診:前立腺の腫大や癌を疑わせる異常所見があるかどうか
・CTや超音波検査:前立腺がどの程度腫大しているか
の検査を行います。
さらに当院の特徴として
・MRI:前立腺癌を疑わせる所見があるかどうか
・血液検査:プロステートヘルスインデックス、
こうしたことを総合的に考慮して、癌が疑われるようであれば精密検査(前立腺生検)が勧められます。もちろん前立腺肥大症や炎症が考えられる場合にはそれに適した治療がなされます。「PSAが高いと言われた」らけっして放置せず、一度泌尿器科の専門施設を受診されることをお勧めいたします。
詳しくは当院HPの「前立腺がんのページ」をご覧ください。