- 朝食8 : 00 ~
- 昼食12 : 00 ~
- 夕食18 : 00 ~
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011-688-7400 |
管理栄養士は医師が処方した食事内容をもとに、入院時の栄養状態(主に血液検査データ)や、嚥下障害、アレルギー、嗜好、生活習慣、食欲の有無など伺います。提供されるお食事が疾病の治療効果を高められるように検討、調理指示をします。
むせる等の症状がある場合はお申し出下さい。
嚥下調整食は学会基準に準じご用意しています。
提供時間 |
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適温給食 |
温かいものは温かく、冷たいものは冷たいままの状態で提供できるよう調理し、 温冷配膳車で配膳しております。 |
イベント食 |
祭日にちなんだお食事、月2回程度「お楽しみ弁当」を提供しております。
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献立内容 栄養価の提示 |
栄養教育の一環として、毎食のカロリー・塩分を掲示しております。 |
NSTとは「Nutrition Support Team(栄養サポートチーム)」の略です。栄養状態が悪いと治療効果が得られにくく、合併症を引き起こすリスクが高くなります。治療効果を高めるためには超急性期より一人ひとりに見合った適切な栄養管理を考える必要があります。
当院のNSTは「医師・看護師・薬剤師・管理栄養士」がメンバーとなり専門知識を生かし、主治医に対して様々な栄養療法を提案する連携チームです。2019年11月より施設基準を満たしたNST活動を開始しました。
NST施設基準を満たすスタッフ
医師1名・看護師1名・薬剤師1名・管理栄養士2名
当院NST対象は予定入院より緊急入院が多いという特徴があります。結石性腎盂腎炎、尿路感染症により敗血症に至る症例も多くあります。
そのような患者さんの背景は、「高齢・複数の既往・長期臥床・膀胱留置カテーテルやおむつ排泄、栄養は点滴または胃瘻で摂取」という状況であり、NSTメンバーは早期に最適な栄養プランを提案するため転院前の情報収集や、泌尿器科領域以外の知識も求められます。
NSTでは、敗血症を脱し循環動態が安定した直後より介入し早期治癒に貢献します。
感染症、敗血症、手術直後の患者さんの生体内では防御のために激しく炎症を起こしています。
炎症で全身消耗が進むと、体力・免疫力低下を惹起し日常の食事(栄養)を実践しているだけでは治癒に向かわないばかりか、褥瘡形成、誤嚥性肺炎等の疾病を繰り返す負のスパイラルに陥るリスクがあります。
当院では簡易栄養状態評価法Mini Nutritional Assessment-short form(MNA-SF)を使用し、NST介入が必要な患者さんを抽出するシステムを構築しています。
抽出された患者さんには即日、栄養指導、栄養剤を処方し入院前に治療の準備をして頂きます。
平均在院日数の短い急性期の病院では有効な方法です。
その情報はNSTメンバーだけではなく院内全体で共有します。
入院後は週1回 多職種による合同カンファレンスと回診を実施します。
ベッドサイドで病態のチェック、問診や栄養プランの作成を行い、検討したプランを主治医に提案します。
必要に応じてカンファレンス以外でも個々のNSTメンバーと相談し栄養プランを提案出来る体制をとっています。薬剤科の点滴と栄養科の経管栄養の1日合計カロリー、水分投与量、栄養素量を1枚の用紙で把握できるように管理しています。
◆主治医への提案事例
食事内容や栄養剤など補食提供・経管栄養剤、水分量の提案・点滴内容の変更・検査や服薬内容の調整依頼
急性期、周術期の患者さんは生体の消耗が亢進し日常の食事(栄養)だけでは不足する場合があります。
病状により基礎代謝エネルギーの1.2-1.5倍エネルギーを要します。特に合併症の多いADLの低下した患者さんが経口摂取するのは困難なエネルギー量です。
病状×嚥下機能×嗜好に合わせ栄養剤を選択するために常に10種の栄養ゼリーやジュースを準備しています。
経管栄養は周術期と安定期にそれぞれ最適な栄養剤5種類をベースに栄養プランを作成します。
◆免疫栄養療法◆
手術前から免疫力を高め、術後の炎症を抑える作用をもつ栄養素を摂取する栄養療法です。
代表的な栄養素にはアルギニン、グルタミン、n-3系脂肪酸、ビタミン、亜鉛などがあります。
これら栄養素には創傷治癒の促進、食欲、味覚異常改善など効果があり、NSTでは対象患者さんへ
最適な栄養剤の摂取を提案しています。
回診後には管理栄養士が一人ひとりに報告書を手渡します。
現在の栄養状態の説明、気を付けて頂きたい点やご家族へのアドバイスを記入します。
必要があれば主治医に栄養剤の処方を相談します。
また、転院される方には地域連携室を通し栄養情報を添付し情報共有をしています。