2014年4月29日 腹圧性尿失禁について
◆腹圧性尿失禁とは
腹圧の加わるような動作(咳・くしゃみ・重いものの持ち運びなど)により尿が漏れる状態です。
膀胱を支えている骨盤底筋群が弱くなり膀胱の出口が下降することが原因です。
出産年齢以後に増加しますが更年期以降さらに増加する傾向があります。
◆ 腹圧性尿失禁の治療
・薬物療法
膀胱の緊張を和らげる薬、尿道の抵抗を高める薬を使用します。
・運動療法
膀胱を支えている骨盤底筋群を強化する目的で行います。
・手術療法
薬物療法や運動療法で効果のない場合に適応になります。
◆ TVT手術について
腹圧性尿失禁に対する従来の手術は膀胱の出口を吊り上げて尿の出にくい状態を作り、
失禁を防ぐものでした。
これに対し新しい方法は尿道の内部にメッシュのテープを添えることで弱くなった骨盤底筋群を
補強し失禁を止めるものです。
お腹と陰部に小さな傷ができますが、治療効果の高い術式といえます。