泌尿器科の病気について動画
目次リンク
下記リンクより、それぞれの話から再生を始めることができます。
カッコ内の数字は、視聴するのに必要な時間となります
おしっこの話「排尿の仕組み、検査など」 (8分52秒)
女性のおしっこの話「過活動膀胱、尿失禁」(6分32秒)
男性のおしっこの話「前立腺肥大症を中心に」(10分53秒)
前立腺がんについて (8分20秒)
北腎会の紹介 (4分20秒)
病気について
十分に尿をためることができない、頻尿や尿失禁など(蓄尿症状)。尿の勢いがない、 腹圧排尿など(排出症状)。 残尿感や尿のキレが悪い(排尿後症状)などがあります。 また全く排尿ができない尿閉という状態になることもあります。 ただし必ずしも排尿 症状は前立腺の大きさとは関係はなく、脳脊髄系などの異常による排尿障害を除いた 排尿症状を、前立腺肥大症と総称することもあります。 前立腺が大きくても(前立腺肥大) 、症状が伴わなければ前立腺肥大“症“とはされません。
日本では腎臓にできる腎結石と尿管に結石がはまってしまう 尿管結石が全体の95%を占めます(上部尿路結石といいます)。 他に、膀胱結石や尿道結石があります(下部尿路結石といいます)。
前立腺癌も他の悪性腫瘍と同じように、リンパ節転移や他臓器転移をおこしたり、治療後に再発することがあります。 早期に発見・治療をすれば根治も可能な病気です。 癌が前立腺だけにとどまり、他の臓器への転移がなければ、手術や放射線治療などの適切な治療を行うことで、10年生存率80%以上が期待できます。 前立腺から離れた場所に転移している場合は、5年生存率が45%になりますので、 早期発見・早期治療することが大事となります。
腎臓で作られた尿は腎盂(じんう)、尿管(にょうかん)を通り膀胱に溜められます。膀胱が膨らみ、 尿がいっぱいになると尿意をもよおし膀胱が縮んで尿が排泄されます。 膀胱の内側は腎盂、尿管、尿 道の一部と同様に移行上皮という粘膜で覆われています。粘膜の下には筋肉組織から成る筋層、膀胱 周囲組織が存在しており、膀胱がんの90%以上は移行上皮から発生したものです。 膀胱がんは60歳以上で増加し、男性は女性の約3倍多く発症する疾患といわれ、喫煙や特定の化学物 質にさらされることなどでその発生頻度が増加することがわかっています。
ED(勃起不全、勃起障害)
正常な勃起のためにはペニスの中の海綿体という血管の塊に血液が十分に充満し、維持できることが必要です。
しかし、さまざまな要因によって、常な勃起をする事が出なきなってしまう事を「ED(勃起不全、勃起障害)」といいます。
以前は、「インポテンツ」や「インポ」などと呼ばれていましたが、差別的意味合いがあり現在では使用されません。
日本国内の統計では軽度のEDを含めると1800万人といわれ、3人に1人がEDという割合になり、特に高齢になるほど増加し60歳以上では2人に1人がEDといわれています。
当院で、ED薬の処方が可能ですので医師にご相談ください。
手数料(診察料・処方箋発行料など) 初回:3,000円(税別) 2回目以降:2,000円(税別)
別途お薬代は、薬局でのお支払いになります。
性感染症
性感染症とは、「性的接触によって感染する病気」といわれています。
性感染症は無症状であることも多く、自覚しないあるいは症状が軽く気が付かないということ、また、自覚症状があっても病院を受診しにくいことがあるなど、感染が他の人へ広がってしまうという問題があります。
泌尿器科の病院は、性感染症の治療を専門としており、多くの方が性感染症に限らず泌尿器科の病気で受診されています。ほとんどが外来通院での治療することができますが、重症化すると入院治療が必要
になる場合もあります。秘密も守られていますので、しっかりと治療して悪化しないうちに、治療をすすめていきましょう。もし、感染が発見された場合にはパートナーにも婦人科で受診してもらうように相談しましょう。
性感染症の中で最も多い疾患になります。
潜伏期
1~3週間
症状
男性:おしっこの痛みや尿道のかゆみ
女性:おりものの増加、不正出血
診断
尿検査
治療
内服薬(抗菌薬)
放置すると
男性:尿道炎、前立腺炎、睾丸の腫れ発熱、無精子症
女性:卵管子宮卵巣へ感染(不妊の原因)、赤ちゃんに感染
●淋病感染症
クラミジアと並んで感染している人が多い病気。
感染の確率が30%と高いとされています。
潜伏期
2~7日
症状
男性:強い排尿痛、尿道から膿、尿道炎症状、尿道や肛門、喉に感染
女性:おりものの増加、不正出血(症状が軽く気づかないことも)
診断
尿検査
治療
内服薬・注射(抗菌薬)
放置すると
男性:尿道炎、前立腺炎、睾丸の腫れ発熱、無精子症 尿道狭窄
女性:卵管子宮卵巣へ感染(不妊の原因)、赤ちゃんに感染
●性器ヘルペスウイルス感染症
潜伏期
2~10日
症状
男性:性器や肛門、唇周辺の皮膚に水膨れや神経痛、発熱
女性:膣や肛門、唇周辺の皮膚に水膨れや神経痛、発熱
診断
血液検査
治療
内服薬・注射(抗ウイルス薬)
放置すると
痛くて放置できるものではないが、放置しても2~4週間で自然に治る。
ただし再発を繰り返すことが多い。
●性器カンジタ症
潜伏期
不定
症状
男性:症状があることは少ない
女性:性器のかゆみやおりものの増加
診断
視診(医師が患部を見る)
治療
膣錠・塗り薬・内服薬(抗真菌剤)
放置すると
症状の継続、再発。放置して治ることはない
●尖圭コンジローマ
潜伏期
3週間~8カ月
症状
男性:性器・肛門周囲などに乳頭状のイボがでる
診断
視診(医師が患部を見る)
治療
塗り薬(ウイルス抑制剤)、外科的治療(凍結凝固、切除、焼却)
放置すると
イボが大きくなり、数が増える。
20~30%は3カ月以内に自然治癒、悪性になることもある
●梅毒
以前は、不治の病として恐れられていた病気。
早期治療をすれば完治することができます。
進行すると日常生活ができない程の症状が出る恐ろしい病気。
2023年では最近増加傾向にあります。
潜伏期
3~6週間
症状
性器にしこりやただれ(痛みかゆみなし)
口の中に、ただれ(痛みかゆみなし)
手足などに発疹
診断
血液検査
治療
内服薬、注射(抗菌薬)
放置すると
徐々に進展する。精神神経異常、死に至ることもある。赤ちゃんへの感染。